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August 2, 2010
鳥越泰彦「今、世界史について何を論議すべきなのか」(資料)
※本資料は2010年7月10日におこなわれた「近現代史教育研究会第173回例会」における鳥越泰彦氏の発表に際して配付された発表レジュメと、世界史授業における課題を例示した資料です。鳥越氏は現在の高等学校における世界史教育について積極的にご意見を発表なさっています。本資料は先日公開した松本通孝氏の発表資料と同じ研究会で、世界史教育はどうあるべきか、何を教えるべきかを問うたものです。鳥越氏に許可を得てここに転載させていただきました。
※発表レジュメのPDF版はこちら(PDF、156KB)
※配付資料(課題例)はこちら(PDF、328KB)
第173回近現代史教育研究会例会 2010.7.10. 於 東京女学館
麻布高等学校 鳥越泰彦
「今、世界史について何を論議すべきなのか」
(1)世界史をめぐる状況の変化
・世界史はみんなにとって必要な科目となっているのか?
戦後直後の高校進学率、大学進学率(例 1952年では高校進学率47.6% 大学等進学率21.6%)
→しかも戦後一貫して、世界史は選択科目だった。
現在の高校進学率、大学進学率(2009年 高校進学率97.9%、大学等進学率53.9%)
→1994年に社会科が地理歴史科、公民科に解体され、世界史は必修になった。
すなわちこの段階で、世界史はすべての人たちにとって学ばなくてはならない科目となった。
はたして、世界史はすべての人々の興味・関心に応えられる可能性を持っていたのであろうか?
・世界史のむずかしさ =時間軸と空間軸の三次元の世界
・さらに日本における歴史学研究の進展
=生徒にとっては興味ない単語を増やし、知らない地域に振り回す「面倒な」科目となってしまっている。
※発表レジュメのPDF版はこちら(PDF、156KB)
※配付資料(課題例)はこちら(PDF、328KB)
第173回近現代史教育研究会例会 2010.7.10. 於 東京女学館
麻布高等学校 鳥越泰彦
「今、世界史について何を論議すべきなのか」
(1)世界史をめぐる状況の変化
・世界史はみんなにとって必要な科目となっているのか?
戦後直後の高校進学率、大学進学率(例 1952年では高校進学率47.6% 大学等進学率21.6%)
→しかも戦後一貫して、世界史は選択科目だった。
現在の高校進学率、大学進学率(2009年 高校進学率97.9%、大学等進学率53.9%)
→1994年に社会科が地理歴史科、公民科に解体され、世界史は必修になった。
すなわちこの段階で、世界史はすべての人たちにとって学ばなくてはならない科目となった。
はたして、世界史はすべての人々の興味・関心に応えられる可能性を持っていたのであろうか?
・世界史のむずかしさ =時間軸と空間軸の三次元の世界
・さらに日本における歴史学研究の進展
=生徒にとっては興味ない単語を増やし、知らない地域に振り回す「面倒な」科目となってしまっている。
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July 12, 2010
松本通孝「今、世界史について、何が論議されているのか?そして、何を論議すべきなのか?」(資料)
※本資料は2010年7月10日におこなわれた「近現代史教育研究会第173回例会」における松本通孝氏の発表に際して配付されたレジュメです。高等学校における世界史教育の制度と内容について、近年の議論をふまえ、元高校教師の立場から今後の地歴教育について意見を表明されたものです。世界史研究所の活動と関係の深いテーマであり、松本氏に許可を得てここに転載させていただきました。
※PDF版はこちら(PDF、173KB)
近現代史教育研究会第173回例会
2010・07・10、於.東京女学館
松本通孝(元青山学院高等部教諭)
「今、世界史について、何が論議されているのか?そして、何を論議すべきなのか?」
Ⅰ.はじめに
・2006年秋「世界史未履修問題」以降の「世界史論、世界史教育論」の高まり
Ⅱ.「何が論議されているのか?」
① 2006年秋「世界史未履修問題」後の世界史&世界史教育をめぐる論議の紹介と論点の整理
・文科省サイド・・安部内閣:新教育基本法、教育再生会議、首都圏教育長:日本史必修、ゆとり教育見直し。その中で世界史未履修問題←マスコミの学校たたき
・歴史研究者・教育者サイド・・2006・12「世界史教育は不要か」(世界史研究所)
1)世界史を学ぶ必要性について・・鳥越:未履修問題は受験の問題だけでなく、世界史教育は何のためにあるのかを考えるべき。
2)現在の世界史教育の問題点・・受験という箍をはずした時、何を目的にするのか?中学「歴史」との関係、通史・概説、歴史的知識と歴史的思考力の問題
3)これからの地歴教育の在り方・・「地歴基礎」「歴史基礎」の検討。テーマ史か、20世紀の世界と日本か。
② 日本学術会議公開シンポジウム、紹介と論点の整理
・2007・7 油井私案・・1)3科目必修、2)「地歴基礎」「歴史基礎」、3)3科目はそのまま。相互乗り入れ。4)社会科的な教科の復活
・2007・12 南塚信吾『世界史なんていらない?』(岩波ブックレット)・・「世界史はなぜ嫌われる?」「世界史はなぜ必要か?」「世界史を構想するヒント」
・2008・6 日本学術会議公開シンポ「高校教育における時間と空間認識の統合」
1)鳥越泰彦・・受験を超えた地歴教育の魅力を。しかし現実には、生徒の意識、教師の知識主義的地歴観、教員養成システムに問題。生徒が主体的に関わることが出来る科目→単元学習、能力別により系統学習のみの地歴の克服を。
2)桜井由躬雄・・現行教科書でも、日本史・世界史の相関する記述は多い。日本史・世界史のリード部分を繋ぐ。世界の中の日本、歴史意識の形成に重点。
3)小林正人・・地歴の総合的思考力→「歴史基礎」「地歴基礎」、主題学習中心に歴史的思考力。現実に無理なら、各科目内に融合単元を設置。
4)その他の報告・・高橋昌明:通史、暗記中心の項目羅列的教科からの脱却のチャンス→主題学習。 山口幸男:地歴融合単元を日本史・世界史・地理の中に%を決めて入れる。 他の報告は時間の都合で略。
※PDF版はこちら(PDF、173KB)
近現代史教育研究会第173回例会
2010・07・10、於.東京女学館
松本通孝(元青山学院高等部教諭)
「今、世界史について、何が論議されているのか?そして、何を論議すべきなのか?」
Ⅰ.はじめに
・2006年秋「世界史未履修問題」以降の「世界史論、世界史教育論」の高まり
Ⅱ.「何が論議されているのか?」
① 2006年秋「世界史未履修問題」後の世界史&世界史教育をめぐる論議の紹介と論点の整理
・文科省サイド・・安部内閣:新教育基本法、教育再生会議、首都圏教育長:日本史必修、ゆとり教育見直し。その中で世界史未履修問題←マスコミの学校たたき
・歴史研究者・教育者サイド・・2006・12「世界史教育は不要か」(世界史研究所)
1)世界史を学ぶ必要性について・・鳥越:未履修問題は受験の問題だけでなく、世界史教育は何のためにあるのかを考えるべき。
2)現在の世界史教育の問題点・・受験という箍をはずした時、何を目的にするのか?中学「歴史」との関係、通史・概説、歴史的知識と歴史的思考力の問題
3)これからの地歴教育の在り方・・「地歴基礎」「歴史基礎」の検討。テーマ史か、20世紀の世界と日本か。
② 日本学術会議公開シンポジウム、紹介と論点の整理
・2007・7 油井私案・・1)3科目必修、2)「地歴基礎」「歴史基礎」、3)3科目はそのまま。相互乗り入れ。4)社会科的な教科の復活
・2007・12 南塚信吾『世界史なんていらない?』(岩波ブックレット)・・「世界史はなぜ嫌われる?」「世界史はなぜ必要か?」「世界史を構想するヒント」
・2008・6 日本学術会議公開シンポ「高校教育における時間と空間認識の統合」
1)鳥越泰彦・・受験を超えた地歴教育の魅力を。しかし現実には、生徒の意識、教師の知識主義的地歴観、教員養成システムに問題。生徒が主体的に関わることが出来る科目→単元学習、能力別により系統学習のみの地歴の克服を。
2)桜井由躬雄・・現行教科書でも、日本史・世界史の相関する記述は多い。日本史・世界史のリード部分を繋ぐ。世界の中の日本、歴史意識の形成に重点。
3)小林正人・・地歴の総合的思考力→「歴史基礎」「地歴基礎」、主題学習中心に歴史的思考力。現実に無理なら、各科目内に融合単元を設置。
4)その他の報告・・高橋昌明:通史、暗記中心の項目羅列的教科からの脱却のチャンス→主題学習。 山口幸男:地歴融合単元を日本史・世界史・地理の中に%を決めて入れる。 他の報告は時間の都合で略。
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March 28, 2010
「ホロコーストとイスラエルを考える」シンポジウム
「ホロコーストとイスラエルを考える」シンポジウム
ヤコヴ・ラブキン教授『トーラーの名において』邦訳刊行記念
4月18日(日)午後1時半〜5時半 (入場無料)
明治大学(駿河台キャンパス)リバティタワー 1階教室
開催趣旨
日本ではイスラエルというと「アンネの日記」が広範な読者層を獲得していることもあってすぐにホロコーストを思い浮かべる。ヨーロッパの反ユダヤ主義の帰結としてのホロコーストの犠牲の上に成り立った国だというイメージである。他方で、犠牲者であったはずの国家の軍隊が2008年12月末、ガザを攻撃し、1400人を超えるパレスチナ人が亡くなった。イスラエルは国際的非難にもかかわらず、その後も「自国の安全のため」だとして、その攻撃的姿勢をまったく崩そうとはしていない。イスラエルは「対テロ戦争」を遂行するためには手段を選ばないのである。最近もハマース幹部がドバイで暗殺され、偽造旅券を所持したモサド工作員が逮捕されたと報じられている。
いまやイスラエル・イメージは分裂し、場合によっては衝突さえしている。ヨーロッパで生まれた反ユダヤ主義とシオニズムがホロコーストという悲劇を介してどのようにパレスチナという中東地域の問題になったのか。そして「ユダヤ人国家」イスラエルはこれからどこに向かうのか。今こそイスラエルという国を考えてみたい。そのため、このシンポジウムをさまざまな立場から自由かつ活発に議論できる開かれた場にしたい。
ヤコブ・ラブキン・モンレアル大学教授が、その著書『トーラーの名においてシオニズムに対するユダヤ教の抵抗の歴史』(菅野賢治訳)が平凡社から出版される(3月末、定価5670円[税込み])のを機に、再び来日する。教授はこれまでシオニズムを内在的に批判する発言を行ってきた。シンポジウムでは著者とともにイスラエルという国が存在する理由をさまざまな角度から議論してみたい。
第1部 午後1時半〜午後3時半
●シンポジウム
芝健介(東京女子大学教授 ナチズム、ユダヤ人問題史)
山口里子(日本フェミニスト神学・宣教センター 共同ディレクター)
岡真理(京都大学教授 現代アラブ文学、パレスチナ問題)
徐京植(作家、東京経済大学教員 人権とマイノリティ)
司会 鵜飼哲(一橋大学教授 フランス文学、現代思想)
討論
第2部 午後4時〜5時半
●講演 ヤコブ・ラブキン(モンレアル(モントリオール)大学教授)
「著者からのメッセージ」(英語/通訳あり)
質疑応答
●賛同者
荒井英子(恵泉女学園大学准教授) 荒井献(東京大学名誉教授)
市川裕(東京大学教授) 岡野内正(法政大学教授)
奥山眞知(常磐大学教授) 片岡幸彦(GN21代表)
勝俣誠(明治学院大学教授) 木村修三(神戸大学名誉教授)
栗田禎子(千葉大学教授) 黒木英充(東京外国語大学教授)
黒田安昌(ハワイ大学名誉教授) 児玉昇(龍谷大学名誉教授)
酒井啓子(東京外国語大学教授) 佐藤研(立教大学教授)
下村由一(千葉大学名誉教授) 菅瀬晶子(総合研究大学院大上級研究員)
高橋和夫(放送大学教授) 立山良司(防衛大学校教授)
田浪亜央江(「ミーダーン」運営委員) 田村愛理(東京国際大学教授)
長沼宗昭(日本大学教授) 南塚信吾(法政大学教授)
奈良本英祐(法政大学教授) 早尾貴紀(東京大学UTCP)
針生一郎(文学美術評論家) 阪東宏(明治大学名誉教授)
平山健太郎(「季刊アラブ」編集委員) 広河隆一(「Days Japan」編集長)
福田邦夫(明大軍縮平和研究所所長) 藤田進(東京外国語大学名誉教授)
前田慶穂(金沢大学名誉教授) 森詠(作家)
森まり子(東京大学特任准教授) 森元晶文(明大軍縮平和研究所研究員)
山形孝夫(宮城学院女子大学名誉教授) 湯浅正恵(広島市立大学教授)
若林千代(沖縄大学教員)
◆主催 『ホロコーストとイスラエルを考える』シンポジウム実行委員会
◆共催 明治大学軍縮平和研究所
◆協力 ケベック州政府在日事務所
平凡社
●実行委員代表 板垣雄三 臼杵陽 長沢栄治 長沢美沙子(コーディネーター)
◆問い合せ・連絡先 shalomsalaam2010@hotmail.co.jp
03-3296-2292(明大軍縮平和研究所)
ヤコヴ・ラブキン教授『トーラーの名において』邦訳刊行記念
4月18日(日)午後1時半〜5時半 (入場無料)
明治大学(駿河台キャンパス)リバティタワー 1階教室
開催趣旨
日本ではイスラエルというと「アンネの日記」が広範な読者層を獲得していることもあってすぐにホロコーストを思い浮かべる。ヨーロッパの反ユダヤ主義の帰結としてのホロコーストの犠牲の上に成り立った国だというイメージである。他方で、犠牲者であったはずの国家の軍隊が2008年12月末、ガザを攻撃し、1400人を超えるパレスチナ人が亡くなった。イスラエルは国際的非難にもかかわらず、その後も「自国の安全のため」だとして、その攻撃的姿勢をまったく崩そうとはしていない。イスラエルは「対テロ戦争」を遂行するためには手段を選ばないのである。最近もハマース幹部がドバイで暗殺され、偽造旅券を所持したモサド工作員が逮捕されたと報じられている。
いまやイスラエル・イメージは分裂し、場合によっては衝突さえしている。ヨーロッパで生まれた反ユダヤ主義とシオニズムがホロコーストという悲劇を介してどのようにパレスチナという中東地域の問題になったのか。そして「ユダヤ人国家」イスラエルはこれからどこに向かうのか。今こそイスラエルという国を考えてみたい。そのため、このシンポジウムをさまざまな立場から自由かつ活発に議論できる開かれた場にしたい。
ヤコブ・ラブキン・モンレアル大学教授が、その著書『トーラーの名においてシオニズムに対するユダヤ教の抵抗の歴史』(菅野賢治訳)が平凡社から出版される(3月末、定価5670円[税込み])のを機に、再び来日する。教授はこれまでシオニズムを内在的に批判する発言を行ってきた。シンポジウムでは著者とともにイスラエルという国が存在する理由をさまざまな角度から議論してみたい。
第1部 午後1時半〜午後3時半
●シンポジウム
芝健介(東京女子大学教授 ナチズム、ユダヤ人問題史)
山口里子(日本フェミニスト神学・宣教センター 共同ディレクター)
岡真理(京都大学教授 現代アラブ文学、パレスチナ問題)
徐京植(作家、東京経済大学教員 人権とマイノリティ)
司会 鵜飼哲(一橋大学教授 フランス文学、現代思想)
討論
第2部 午後4時〜5時半
●講演 ヤコブ・ラブキン(モンレアル(モントリオール)大学教授)
「著者からのメッセージ」(英語/通訳あり)
質疑応答
●賛同者
荒井英子(恵泉女学園大学准教授) 荒井献(東京大学名誉教授)
市川裕(東京大学教授) 岡野内正(法政大学教授)
奥山眞知(常磐大学教授) 片岡幸彦(GN21代表)
勝俣誠(明治学院大学教授) 木村修三(神戸大学名誉教授)
栗田禎子(千葉大学教授) 黒木英充(東京外国語大学教授)
黒田安昌(ハワイ大学名誉教授) 児玉昇(龍谷大学名誉教授)
酒井啓子(東京外国語大学教授) 佐藤研(立教大学教授)
下村由一(千葉大学名誉教授) 菅瀬晶子(総合研究大学院大上級研究員)
高橋和夫(放送大学教授) 立山良司(防衛大学校教授)
田浪亜央江(「ミーダーン」運営委員) 田村愛理(東京国際大学教授)
長沼宗昭(日本大学教授) 南塚信吾(法政大学教授)
奈良本英祐(法政大学教授) 早尾貴紀(東京大学UTCP)
針生一郎(文学美術評論家) 阪東宏(明治大学名誉教授)
平山健太郎(「季刊アラブ」編集委員) 広河隆一(「Days Japan」編集長)
福田邦夫(明大軍縮平和研究所所長) 藤田進(東京外国語大学名誉教授)
前田慶穂(金沢大学名誉教授) 森詠(作家)
森まり子(東京大学特任准教授) 森元晶文(明大軍縮平和研究所研究員)
山形孝夫(宮城学院女子大学名誉教授) 湯浅正恵(広島市立大学教授)
若林千代(沖縄大学教員)
◆主催 『ホロコーストとイスラエルを考える』シンポジウム実行委員会
◆共催 明治大学軍縮平和研究所
◆協力 ケベック州政府在日事務所
平凡社
●実行委員代表 板垣雄三 臼杵陽 長沢栄治 長沢美沙子(コーディネーター)
◆問い合せ・連絡先 shalomsalaam2010@hotmail.co.jp
03-3296-2292(明大軍縮平和研究所)
March 18, 2010
南塚信吾「注目集める横断的世界史—個々の歴史「世界」の視点で」

※本稿は2010年2月20日付けの朝日新聞朝刊に掲載された文章を転載したものです。
最近、社会人のあいだに世界史を学びなおそうというブームが起きているという。高等学校の「世界史」教科書の市販本がよく売れているようだ。実は、研究教育の場では、1980年代から世界史への関心が高まって、世界史の研究教育に関心を持つ歴史家の組織が世界的に広がりつつあるのである。
ごく近い話しでは、昨年12月にはアフリカはナイジェリアのイロリン大学において「アフリカ・グローバル史ネットワーク」が設立された。これはアフリカの国別・地域別の歴史ではなく世界史を目指そうというアフリカの歴史家たちのネットワークで、あくまでもアフリカという視点から世界史を考えようというものである。イロリン大学には西アフリカ、南アフリカ、エジプトなどから多数の歴史家が集まった。実は2008年5月には同趣旨の「アジア世界史学会」(会長は筆者)が結成されていて、昨年5月には大阪大学においてその創立総会と第1回大会が開催されている。
このように、世界史ないしはグローバル史を目指そうという動きがアジア、アフリカで組織化されたわけであるが、これは世界的な動きの中にある。82年にアメリカにおいて「世界史協会」が結成されたあと、02年には「ヨーロッパ・ユニバーサル・グローバル史ネットワーク」ができ、そして。08年7月には世界中のグローバル史・世界史組織のネットワークが組織されているのだ。これらの組織は、国民史や地域史の並列ではない世界史を求め、世界の諸地域の歴史の比較や関係を通して、全体としての世界の歴史を構成することを目指している。そのようないわば横断的世界史の視点がいま必要とされている主な理由は、80年代以降進行するグローバリゼーションのなかで、世界の諸国・諸地域が世界的に「関連」「接続」されるようになっているにもかかわらず、歴史学はますます専門化・細分化されてきていないかという反省からなのだ。
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February 7, 2010
RIWHアフリカ奨学金基金への募金のお願い
※RIWHアフリカ奨学金基金について(PDFファイル)
NPO-IF世界史研究所(Research Institute for World History= RIWH)では、アフリカにおける世界史教育・研究の発展のために、アフリカの大学における学生向けの奨学金を設立することにしました。当面、この大学はナイジェリアのイロリン大学(University of Ilorin)とします。
南塚は12月にアフリカのナイジェリアにあるイロリン大学に行きました。そこでAsian Association of World Historiansの会長としてAfrican Network in Global Historyの設立に参加してきました。 その際に、アフリカの学生たちが、大変な貧困のなかでも素晴らしい輝きの目をもって世界史を学ぼうとしており、とくにアジアの日本への熱狂的な「共感」を示してくれました。
この体験から、アフリカの学生への奨学金を考えました。金額はわずかなのです。一人あたり1年で500ドルほどを考えています。一日で二ドル以下です。それでも現地の学生にとっては何がしかなのです。大学の一年間の授業料などの総額にあたります。学部の学生と大学院生を混ぜて、3人の学生を対象にしようと考えています。
そのために、RIWHアフリカ奨学金基金を作ってそこに資金を蓄えて行きたいと考えています。もちろん世界史研究所が中心になりますが、同研究所は資金が十分あるわけではありません。なんとか皆さんのご協力をいただいて、この奨学金を開始し維持したいと考えています。当面は5年間と考えていますがこれを伸ばしたい、またイロリン大学以外にも増やしたいと、野望は広がりますが、これは将来のことです。
ぜひご理解をいただいて、ビール一杯、コーヒー一杯分ずつで結構ですから、みなさまからの募金をお願いいたします。
NPO-IF世界史研究所(Research Institute for World History= RIWH)では、アフリカにおける世界史教育・研究の発展のために、アフリカの大学における学生向けの奨学金を設立することにしました。当面、この大学はナイジェリアのイロリン大学(University of Ilorin)とします。
南塚は12月にアフリカのナイジェリアにあるイロリン大学に行きました。そこでAsian Association of World Historiansの会長としてAfrican Network in Global Historyの設立に参加してきました。 その際に、アフリカの学生たちが、大変な貧困のなかでも素晴らしい輝きの目をもって世界史を学ぼうとしており、とくにアジアの日本への熱狂的な「共感」を示してくれました。
この体験から、アフリカの学生への奨学金を考えました。金額はわずかなのです。一人あたり1年で500ドルほどを考えています。一日で二ドル以下です。それでも現地の学生にとっては何がしかなのです。大学の一年間の授業料などの総額にあたります。学部の学生と大学院生を混ぜて、3人の学生を対象にしようと考えています。
そのために、RIWHアフリカ奨学金基金を作ってそこに資金を蓄えて行きたいと考えています。もちろん世界史研究所が中心になりますが、同研究所は資金が十分あるわけではありません。なんとか皆さんのご協力をいただいて、この奨学金を開始し維持したいと考えています。当面は5年間と考えていますがこれを伸ばしたい、またイロリン大学以外にも増やしたいと、野望は広がりますが、これは将来のことです。
ぜひご理解をいただいて、ビール一杯、コーヒー一杯分ずつで結構ですから、みなさまからの募金をお願いいたします。
世界史研究所
南塚信吾
南塚信吾
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